|
更新日:2026年02月18日
ラフィアン最後の募集
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、本年7月より開始するラフィアンターフマンクラブ競走馬ファンドの新規募集について、最後の募集とすることにいたしました。また、例年実施している早期募集は予定しておりません。
かえってお叱り受けることになるかもしれませんが、このような決断に至った理由をいくつか書かせていただきます。
まず、弊社が運営する「ラフィアンターフマンクラブ」をはじめとする競走馬ファンドは、商品ファンド法から金融商品取引法の変遷などにより、大きな影響を受けてまいりました。
愛馬会法人・クラブ法人で構成される競走馬ファンドは、JRA から馬主登録を含む認可を受けると同時に、金融商品取引法上「金融商品」とみなされる匿名組合出資を扱っていますので、金融庁の認可事業でもあります。
投資対象が競走用馬という生き物であるため、怪我や病気があるとその評価が急に下がることもあり、そういった情報の取り扱いが生命線になるため、金融商品取引法上の「金融商品」として、会員様に対する投資勧誘や転売などに厳しい規制がかけられております。
さらに、2007年まで各競走馬ファンドへの出資者の数が10名未満の場合には、クラブ法人(営業者)による源泉徴収は不要だったものが、その翌年から、その人数にかかわらずクラブ法人による源泉徴収が必要になることとなりました。
しかし、それでは出資者の皆様へ の配当に対して二重に課税されることになって、あまりに出資者の皆様が不利益を被ることから、出資者から愛馬会法人、愛馬会法人からクラブ法人という二重の匿名組合契約(よって、二重の源泉徴収が必要となる)競走馬ファンドのスキーム構成を、せめて一法人だけにしてもらおうと、競走馬商品投資販売業者連絡会(現 競走馬ファンド業者連絡会)が当時会長を務めていた岡田繁幸を中心にJRA等に働きかけました。
これについては一昔前の会報「エンジョイラフィアン」179 号(※)の巻頭言で詳述しております。しかし、実現することはできませんでした。
※ 会員の方はログインして会報バックナンバーをご覧いただけます。
そして、その数年後、それまで全ての競走馬ファンドが採用していた「補償制度」が、金融商品取引法が禁止する「損失補てん」に当たるとして、金融庁から止めるように指導がありました。
競走馬はどうしても当たりはずれが大きく、投資の結果(競走結果)は運に大きく左右されるので、一定のルールに則り補償を行うことは、出資者の皆様に大きなメリットがあったのですが、これも受け入れざるを得ませんでした。
これに伴い、弊社の、出資者の皆様に「なるべく損をさせずに、競馬を楽しんでいただく」という方針を維持することも不可能になりました。
このように、「金融商品」に対する金融商品取引法の規制と競走馬ファンドの相性は、非常に良くないと言わざるを得ないのです。
また、以前の私は、競走馬ファンドの新規参入が容易になり、数が増えれば、競争が促されて出資者の皆様のためのサービスが向上し、会員の皆様(潜在的な顧客を含む)にとっても、業界にとっても良いことだと考えていました。
しかし、残念ながら、あまりそういった現象は起きていません。その理由の一つに、「出資者保護」の名のもとに金融商品取引法が次々と改正されることによって、競走馬ファンドの運営に係る事務量が、ここ 7 年だけ見ても1.5倍以上になっている点が挙げられます。
業務量という観点では、サイバーセキュリティなどにも必要な労力が増えています。これらは非常に重要な業務ですが、直接競走馬ファンドのサービス向上には繋がりません。
他では、競走馬ファンドは、一頭の馬のファンドに様々な価値観の出資者が参加されるため、どのようなマネジメントをしても、そのマネジメントとの価値観が合わない出資者の方が必ず出てきます。そこは大変心苦しい時もあります。
そのような方のために、根本的な解決策にはならないものの、選択肢の一つとして、弊社は一貫して、出資者が保有する競走馬ファンドに対する出資持分毎に放棄できる仕組みを維持してきました。
このような状況を踏まえまして、悩みに悩んだ末に、弊社としても苦渋の決断として、本年7月より開始する、ラフィアンターフマンクラブ競走馬ファンド新規募集をもって、最後の募集とすることにいたしました。
ところで、先日、河村清明さんが著書『相馬眼が見た夢』で馬事文化賞を受賞されました。それによって「ラフィアン」に興味を持たれた方に入会していただくことより、弊社グループにとって必要な戦略を採ることにしました。なお、本の内容につきましては良いことも悪いこともやや強調され過ぎている嫌いもありますので、私なりの感想を少しずつ発信できればと考えております。
話を元に戻しますが、クラブ法人である弊社「サラブレッドクラブラフィアン」(設立当時は、愛馬会法人は不要でした)は、競走馬ファンド事業を開始してから間もなく40年を迎えます。
ここまで来られたのは会員の皆様のお陰です。特に、初期からの会員様の多くは既に退会されていますが、長年のご愛顧には感謝ばかりです。
本年の募集をもって最後となりますが、過去最高と言っても過言ではない競走馬のラインナップになる予定です。まだマイレージをお持ちの方には、本年の新募集馬に使っていただけると幸いでございます。
また、弊社はこれまでと同様に、それぞれの競走馬ファンド運用終了まで、責任を持ってマネジメントしていくことをお約束いたします(決して会社を売却したり、社名を譲渡したりはいたしません)。
従いまして、最後に募集する競走馬ファンドを含め、各馬の運用終了までお付き合いいただくことになりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
|
 |
|
|
 |
ラフィアンでは、セキュリティー保護のため暗号化通信を導入しています。 |
|